インフレータブルボード、込められた最新技術

インフレータブルボードには様々な最新技術やメーカー独自の技術が採用されています。価格やデザインだけで選んでしまいがちですが、ボードデザインや素材の性能・耐久性を理解した上で購入することでさらにボードへの愛着がわいてきます。

DELUXE構造

スターボードのインフレータブルボードには、デラックス(DELUXE)とゼン(ZEN)と名付けられた2つのインフレータブルボードコンストラクション(構造)があります。

デラックス構造では、最新のインフレータブルボード生地であるウーブンドロップステッチ(WOVEN DROPSTITCH)が採用されています。インフレータブルボードが登場してからずっと使用されてきた従来のニットドロップステッチは、生地が柔らかくストレッチがある編み物としての性質があります。一方ウーブンドロップステッチの特徴として、縦糸と横糸で構成される織物となっているため。編み物生地であるニットドロップステッチよりも歪みが少なく、硬さ・反応性・リジット感を提供します。またニットドロップステッチに比べて生地の伸びが少なくしわもつきにくくなります。

性能はアップしていますが、なんとボード1艇あたり平均で1.5kgもの重量のダウン(軽量化)を実現しています。その秘密は、生地の剛性が高まったことでデッキとボトムを繋ぐ中空糸を減らすことが可能となった点です。平方センチメートルあたりの糸量を減らすことで軽量化と反応性を高めることが出来ました。さらに、使用するプラスチックを減らすことは、ボードが軽くなると同時に環境にも優しくなります。軽量化されたボードは、加速性能が良くなり、持ち運びも楽になります。

新しいウーブンテクノロジーは、インフレータブルボードを軽量化しただけでなく、強度と硬さを向上し、環境にもやさしい、全てにおいて優れた未来の技術なのです。

ZEN構造

ゼン構造では、スターボード独自のリニアドロップステッチ(LINEAR DROPSTITCH)を使用しています。リーズナブルな価格で提供するために生地は従来のニットドロップステッチのままですが、中空糸(スペースヤーン)にスターボード独自のリニアドロップステッチ技術を採用することで従来品より性能の向上を実現しています。

リニアドロップステッチ技術は、通常ジグザグに配置される中空糸を、縦糸の配列方向から、一定の角度で回転させることで、横方向に第二の構造を形成しています。縦方向の配列を真っ直ぐに保ち続けることで、前後後方への圧力への抵抗力を最大化しています。

これはスターボードと専属サプライヤーが共同開発した、スターボード専用のドロップステッチ技術となっています。リーズナブルな商品でも革新的ブランドとしてのこだわりを詰め込んでいる点が嬉しいですね。

ウェルディング技術(レール融着技術)

そして何よりも重要な点は、スターボードブランドがプロデュースするすべてのスターボード製インフレータブルボードは、デラックスグレードもゼングレードもウェルディング技術(レール融着技術)を使用しているため、従来の接着剤を使用したボードよりはるかに優れた耐久性を持っていることです。

接着剤の劣化は、インフレータブルボードにとっての寿命を決める決定的な要因です。真夏の紫外線や気温・熱せられた浜辺やコンクリートによって接着剤の耐久力が弱まります。一時的に衰えた接着剤が空気漏れやバーストの原因となります。またシーズンオフの冬場の寒さや乾燥により接着剤の劣化は進みます。何年か経つと接着剤はボードの形状を保てないほど接着力が衰えていきます。

スターボードは、2019年モデルよりグレードの差など関係無くすべてのインフレータブルボードにレール融着技術を採用しています。デッキとレール、レールとボトムのボード形成における需要な接続を接着剤を使用せず生地と生地を溶かして張り合わせることで、接着剤の劣化を心配することのないインフレータブルボードを成形することが実現しました。

この技術については、販売店やエンドユーザーの方々から多くの嬉しいフィードバックも寄せられ、今までよりさらに安心してスターボード製インフレータブルボードを販売・購入することが出来るようになりました。

このようにSUPのリーディングカンパニーとしてスターボードがプロデュースする商品には、最新の技術や性能の高さが込められています。価格やデザインで選ぶのは当たり前のことですが、限られた予算の中でなるべく良い商品を選んでいただければより愛着のあるボードで楽しんでいただけること間違いなしです。

素材や技術だけでなくボードの形状によってもボードのパフォーマンスが変わるのでボード選びに迷ったときは、お近くのスターボード取扱店様にご相談ください!

レール融着技術についての開発者の詳しいインタビューは下記の記事をご参照ください。

ウェルディング技術(レール融着技術)

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